7月の園芸作業「鉢植えの夏越しコツ」

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  7月の園芸作業「鉢植えの夏越しコツ」

お知らせ

2025/06/30   7月の園芸作業「鉢植えの夏越しコツ」

近年の夏の暑さはまさに「過酷」の一言ですね。

 

真夏は40℃になるのは当たり前・・・

関東以西の7・8月の最高気温は、なんと東南アジアの熱帯地域に匹敵する暑さ!

しかも、日本の夏は陽も長くなるので、太陽の出ている暑〜い昼の時間が赤道付近の熱帯地域よりも長い!

さらに、夜も都市部はヒートアイランド現象によって25℃を下回らない熱帯夜が30日以上も!

 

人も堪える程のこの暑さは、植物にも過酷な時期となります。

▼水切れして花も葉も萎れた植物

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特に鉢植えの植物はダメージを受けやすいので、暑い夏を乗り切るための対策をしておきましょう!

今回の園芸作業は「鉢植えの夏越しのコツ」についてご説明していきます。

 

夏越しのコツは5つあります。

一つずつご紹介していきます!

 

その1

「鉢土の表面が乾いてから、たっぷりと」の水やりで、しっかりと根を張らせる!

 

目安としては、鉢土の表面が1〜2cm乾いたら、鉢底から水がたっぷりと出るまで与えます。

水切れ直前まで我慢してから水を与えることで、植物は強い根っこがしっかりとよく伸びて張ってくれます。

また、水の量も重要で、土の表面だけが濡れる程度の水やりでは根が表土近くにばかり張ってしまい、水切れを起こしやすくなってしまいます。

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▼乾いた表土:濡れている時より薄い色

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▼水やり後:水を含んで濃い色になる。

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あげる時は鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与えます!

鉢植えだと根を張るスペースが限られている為、強くしっかりとした根を充実させることで夏の水切れにも強くなります。

 

 

その

水やりのタイミングは早朝や夕方の涼しい時間帯に!

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:00〜17:00の暑い時間帯の水やりは、水が鉢の中でお湯になってしまい、根にダメージを与えてしまいます。

その為、早朝4:00〜7:00や夕方17:00〜20:00の涼しい時間帯の水やりが最適です。また、1日1回の水やりでは間に合わない真夏の時期は、朝夕2回の水やりを心がけましょう。

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朝に水やりが出来なかったり、水切れを起こしかけてるなどの状況で、昼間の暑い時間帯に水を与える必要がある場合は、日陰に移動してから水やりをして、涼しくなる時間帯までそのまま日陰で管理しましょう。

 

 

その3

夕方に葉水や打ち水をして、夜間の植物の体温を下げる!

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日中に受けた暑さにより植物も体温が高くなっています。また、涼しくなる夕方〜夜の時間帯も熱帯夜で暑さが続くと、植物も夏バテ気味に。

夕方に葉水や打ち水をして、夜間に日中より涼しくさせることで、暑さによる体力の消耗を防ぐことができます。

 

▼葉水

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葉水は葉裏にも与えるとより効果的です。傷む原因にもなるので、花にはかけないように注意しましょう。

 

▼打ち水

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打ち水とは鉢の周囲に水を撒いて涼しくさせる方法です。水が蒸発する時の「気化熱」により、周囲の熱が奪われて気温が下がるという仕組みです。

 

 

その

鉢内の温度が上がらないように工夫する!

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鉢植えの植物は、庭植えと比べると土の量が少なく、鉢の側面からも熱の影響を受けやすい為、土が高温になることにより根にダメージを起こしやすくなります。

直射日光が鉢や表土に当たらないようにしたり、床面からの照り返しの暑さ対策も行いましょう。

方法としては、

・表土にベラボンやウッドチップなどをのせてマルチングをする。

・テラスやベランダの場合、床面に「すのこ」などを敷いて照り返しを和らげる。

・ポットフットやフラワースタンドを使用して、鉢を床面から浮かせて置く。

などがあります。

▼ベラボンでマルチング

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▼ポットフット:鉢の大きさにより3〜4個使用

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▼フラワースタンド

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さらにしっかりとした暑さ対策としてこんなやり方も・・・

▼二重鉢にして鉢土が高温にならないようにする

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植物が植っている鉢を大きめの素焼き鉢に入れて間に土を入れる方法です。

鉢を二重にすることで、鉢土の温度を保ち、植物の根を暑さから守ることができます。

受け皿を敷いて外側の鉢(素焼き鉢)の鉢底を水に浸して置くことで、素焼き鉢が水を吸い上げて気化熱の効果で温度を下げることもできます。

置き場所は、受け皿の水がお湯にならないように直射日光の当たらない場所が良いでしょう。

 

 

その5

本格的な夏の前に切り戻しをして株をコンパクトに!

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先端から1/2〜1/3をカットして葉の数を減らすことで葉からの蒸散量が減り、エネルギー消費を抑えます。

※必ず株元に葉が残るようにすること。

切り戻し後は一回り大きめの鉢に植え替えをしてあげると、根を張るスペースが増えて水切れ対策にもなります。

 

 

夏越しのコツを取り入れて、元気に夏を乗り越えましょう!

作業中は人も水分補給をお忘れなく!

そして暑すぎる時は作業も無理なさらずに(^-^)

 

 

 

 

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