After
練馬区の大きなお屋敷の現場で、お住いの建て替え工事に伴い、外構造園工事を依頼されました。
そのため、既存の植木や庭石、灯篭、平板石、瓦などをできるだけ再利用したデザインを考えました。とはいえ、写真の通りかなり広い敷地でしたので、新規の材料も多く使用しております。
今回のご紹介では、特徴的な外構部分を中心に、和風庭園部分もすこしご紹介させていただきます。
こちらの現場で最も特徴的なのは、道路との境界部分に使用した大きな石材の外構部分だと思います。
背板石と呼ばれる、山から石を採掘する際に、まずはドリルで穴を開けて割って大きなブロックとして切り出し、それから平板石や、柱状の石などにカットして製品にしたあとに残った端の部分の石になります。
そのため、片面はドリル穴の跡であるラインがあるゴツゴツとした自然のままの岩肌があり、裏面はカットした石のツルツルした表面になっています。
採掘の際の端の部分ですので数に限りがあり、また大きなものが多いため、今回はクレーンを使って一枚一枚設置しました。何台ものトラックで2枚ずつピストン輸送しながらクレーンで設置という大掛かりな施工になりましたが、出来上がりは一枚石が壮観に並ぶ、非常に独創的な外構に仕上がったと思います。