2月の園芸作業「寒肥と肥料について」

query_builder 2026/02/20
2月の園芸作業「寒肥と肥料について」

12〜2月の冬は「寒肥」を与える時期です。
肥料は適切な時期・量を与えることで、植物の成長をより良いものにしてくれます。
今月の園芸作業は、肥料についてを説明させていただきながら、寒肥などのタイミングごとの肥料についてご紹介していきます。  


【肥料はなぜ必要?その理由】

  ①鉢植えや庭植えだと、植物に必要な養分の循環がないため  
自然界では、植物の落ち葉・果実やそれを食べる昆虫・動物の糞や死骸などが、微生物の働きで分解されて再び植物の根が養分として吸収するという循環が成立します。
ですが、庭植えや鉢植えなどの限られた環境の中では、この循環が断ち切られているため肥料を施すことが必要になります。 


 
  ②園芸植物や野菜・果樹は多くの養分が必要になるため  
花を大きくたくさん咲かせるなど、品種改良された園芸植物は、野生の植物よりも必要とされる養分が多くなります。
例)ペチュニア系

   
   

【肥料の役割】

植物が育つためには「光・空気・水・温度」が欠かせません。これに加え、生長を促進させたり、花つきを良くしたりするための「栄養」として人の手で補うのが肥料の役割です。    

【肥料の働き】

土壌で不足しやすく、植物の生育にとって効果が大きい要素(多量要素)にN(窒素)・P(リン酸)・K(カリウム)があります。

  N 【窒素】  : 葉肥 茎や葉など植物体を成長させる成分
 
  P 【リン酸】  :花肥または実肥 花芽をつけ開花や結実を促進させるなど、植物の成熟を促す成分
 
  K 【カリウム】  :根肥 根の先端に多く含まれ、植物体を丈夫に生育させる成分
 
 
その次に重要な成分(中量要素)にMg(マグネシウム)・Ca(カルシウム)などがあります。
  Mg 【マグネシウム】  :葉緑素の構成要素
葉緑素の主成分となり、光合成を助ける。肥料では「苦土(くど)」と呼ぶ。

  Ca 【カルシウム】  :細胞壁の構成要素
細胞壁を丈夫にし、病害虫に対する抵抗力を高める。根の成長促進。
 
このように肥料成分によって植物の生育への働きが変わってきます。
なので、その植物をどう育てたいかによって肥料を選びましょう。
 
選ぶ際に、肥料の袋やボトルに記載されている3要素(N(窒素)・P(リン酸)・K(カリウム)の数字(配合比率)を確認することが大切です。
■水平型

3要素が同じ割合で配合されているので、いろいろな植物に使いやすい肥料。
 
 
山型

(リン酸)がもっとも多いので、たくさん花を咲かせたい時、実を大きくした時に最適な肥料。
 
 
右下がり型

 N(窒素)をもっとも多く含むので、株を大きくしたい生育初期や、葉を元気に美しく保ちたい葉物野菜・観葉植物などに最適な肥料。



【肥料の種類】

液体・固形などの形状や、与えてすぐ効くもの・ゆっくり効くものなどのいくつかの種類があります。用途に合ったものを選びましょう。
 
■速効性肥料

施肥後すぐに植物が吸収できるが、効果の持続期間が短い。(効果:7〜10日間)
主に追肥・お礼肥として使用。
例)ハイポネックスなど液体肥料
 
 
■遅効性肥料

 施肥後、土壌の微生物に分解されてから、ゆっくり植物に吸収される。(効果:1ヶ月後から)
主に寒肥として使用。
例)油粕などの有機質肥料
 
 
■緩効性肥料

 肥料成分が水に溶け出し、施肥直後から肥料効果が現れ、さらに効果が長期間持続する。(効果:3ヶ月以上)
主に元肥・追肥などに使用。
例)マイガーデン粒状肥料など緩効性化成肥料    




【肥料を与えるタイミング】

適切なタイミングで与えることで植物の成長を促し、健康な株に育てることができます。
 
元肥:植物を植え付けたり植え替えする時に施す。
>>おすすめ肥料:緩効性化成肥料
 
追肥:次々と花を咲かせたり実をならせたりする草花や野菜などの成長に合わせて定期的に施す。
>>おすすめ肥料:液体肥料・緩効性化成肥料
 
\ 2月の肥料はこの作業 /
寒肥:12〜2月の冬の時期に休眠状態にある植物に施し、春の生育や開花に備える。
>>おすすめ肥料:有機質肥料

地植えの寒肥方法
・輪肥(りんぴ) 


 
  ・壺肥(つぼごえ) 


芽出し肥:休眠から覚め活動する直前の3月頃に施す(寒肥を遅めの時期にして芽出し肥と兼用することもある)
>>おすすめ肥料:緩効性化成肥料
 
■お礼肥:開花や結実にエネルギーを使った植物を回復させるために施す
>>おすすめ肥料:液体肥料・緩効性化成肥料
⚠️秋に開花し花後休眠する多年草や低木には施さないこと! 例)リンドウ・ハギetc.
 
 
  適切なタイミングでの肥料は効果的ですが、こんな時は肥料を与えるの避けましょう!

【肥料を与えてはいけないタイミング】

  ×株が弱っている時 
>>まずは弱っている原因究明を!
例) 水が多過ぎ?少な過ぎ? / 日差しが弱過ぎ?強過ぎ? / 気温で夏バテ?寒過ぎ? / 根詰まりしている? etc.
 
  ×休眠期や生育停止中 
>>肥料過多により根が傷む原因に!
冬や真夏は植物によって生育が緩慢になり養分を吸収しなくなるため。
 
  ×花芽形成の時期 
>>花数が少なくなる!
花芽を作る時期(花芽分化期)に施すと、窒素が多くなり葉・茎の成長が促進されて「つるボケ」「枝ボケ」の状態になるため。
 
  ×年1回、短期間に咲く植物の開花中 
>>洋ラン・菊・花木などの植物は開花中に与えない!
上記の植物は開花中に枝葉の生育が盛んではないため。
※数ヶ月咲き続けたり、1年のうちに繰り返し咲く草花などは、より花を咲かせるために開花中に追肥を与える場合がある。
 
 
植物を育てる上で肥料は必要ですが、たくさんあげれば良いというものでもありません。
多く与えすぎると逆効果に!根を傷める原因になってしまいます。
土壌中の肥料成分が高濃度になると、根細胞中の水分が奪われ、根に大きなダメージを受けてしまいます。これを肥料やけと呼びます。

⚠️根がダメージを受けた状態⚠️
・水やりしても萎れたまま戻らない
・葉が変色してくる
・葉の先端が萎れる etc.
 
 
 
肥料を与える時は量・濃度・期間は必ず守りましょう!
使用する肥料の袋や容器の裏に記載されている規定量を参考にするのが良いでしょう。

 心配な時は、多すぎるよりも少なめに与えるのが安心&効果的です。
 
適切な量・タイミングで肥料を与えて、植物を元気にイキイキと育てていきましょう!
 
 
 
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